超音波検査

超音波診断装置を使用して、体内のあらゆる部分の画像検査を行います。
超音波検査は病変の有無や臓器の機能評価、治療効果判定などに利用されています。

人間の耳には聞こえない高い周波数の音波である超音波は一定方向に進み、物体に当たると反射をおこします。この反射波を利用し、コンピュータ処理で画像化しているのが超音波検査です。別名エコー検査とも呼ばれます。
音波ですので被曝がなく、くり返し検査をすることができます。小さなお子さんや妊娠されている方でも心配なく検査を受けることができます。
音波を出す探触子(プローブ)と呼ばれる部分を皮膚に押し当てて検査を行いますが、このとき皮膚との間に空気が入らないようにゼリーを塗ります。検査終了後、ゼリーは拭き取ります。また、画面が見やすいように検査室は暗くして検査を行います。

  • 超音波センターは病院診療棟1階にあり、臨床検査技師6名と検査助手2名で担当しております。
  • 認定資格:超音波検査士(消化器・循環器・血管・体表臓器・泌尿器)血管診療技師
  • 総合受付で渡された外来基本スケジュール(オレンジ色)は超音波センター入口にあるかごにお入れください。検査の受付をした後、順番で超音波検査室内にご案内いたします。

注:検査によって予約時間、待ち時間、検査時間は異なりますのでご了承ください。

腹部超音波検査

肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓を中心に観察します。腹部の臓器に腫瘍がないかどうか、食欲不振や腹痛の原因を検索します。消化管も観察することができ、胃がん・大腸がんや炎症性腸疾患(IBD)などの評価も可能です。
また肝臓の硬さを測定できる超音波診断装置も導入しておりますので、必要に応じて追加で検査を行います。

注意点

上半身から下半身にかけて広く検査をしますので、脱ぎ着しやすい服装でおいでください。
食事の影響を受ける検査ですので、午前予約の患者様は朝食(午後予約の場合は昼食)を食べずにご来院ください。
胃カメラ等他の検査の有無にもよりますが、服薬はしていただいても大丈夫です。
呼吸をすることによって体内の臓器が移動し、より観察しやすくなりますので深呼吸をしていただく場合がございます。

(検査時間10~20分)

心臓超音波検査

心臓の形の異常を発見する形態的診断と心臓の動きを見る機能的診断をする検査です。
心室、心房の大きさ、壁の厚さ、弁の形態や動きなどが分かります。カラードプラ法というものを用いると、心臓の中の血液の流れも観察できます。また、血液の流速や壁の穴などの観察も可能です。
超音波検査は放射線による被曝がないため、心筋梗塞や心不全などの患者様に対しては毎日検査し、経過観察することも可能です。

注意点

心臓の検査ですので、胸部を出していただきます。脱ぎ着しやすい服装でおいでください。

(検査時間15分)

血管超音波検査

四肢の動脈・静脈、頚動脈、腎動脈などの血管の狭窄・閉塞の有無、血流は十分かどうか観察します。
災害現場や被災地で心配されるエコノミークラス症候群(肺塞栓・深部静脈血栓症)の有無や静脈瘤の評価も行っています。

(検査時間15分)

泌尿器超音波検査

主に泌尿器科受診の患者様が受ける検査です。
腎臓・膀胱・前立腺を中心に観察し、尿路腫瘍や結石の有無、前立腺肥大の評価などを行ないます。

注意点

上半身から下半身にかけて広く検査をしますので、脱ぎ着しやすい服装でおいでください。また、おしっこがたまっている状態で検査をしたほうが膀胱の状態をより詳しく観察できます。検査前にはトイレに行かずに検査室においでください。
※泌尿器超音波検査は病院診療棟2階生理検査室で行っております。

(検査時間10~15分)

 乳房超音波検査

乳がんの検査法のひとつで、乳腺に腫瘍や病変がないかどうか観察します。
乳がん検診で要精査になった方、乳房に痛みや違和感のある方、しこりがある方等検査を受ける方は様々です。
探触子(プローブ)で乳房をなぞるように検査をしていきますので、痛みはほとんどありません。通常の白黒画像(Bモード画像)だけでなく、しこりの硬さを評価するエラストグラフィ検査なども行い、病変の評価をしております。

マンモグラフィ検査で十分に観察できないといわれている若い方の乳腺でも、超音波検査では病変が見つかることがあります。しかし細かい石灰化などは超音波検査では見つけられない場合もございます。

注意点

乳房だけではなく脇の下のリンパ節が腫れていないかどうかも観察しますので、上半身は全て脱いでいただきます。
当院では乳腺超音波検査は女性技師が担当しています。

(検査時間10~20分)

甲状腺超音波検査

甲状腺は首の前、喉仏のすぐ下にある、甲状腺ホルモンを造っている臓器です。このホルモンバランスがくずれると、脈が速 くなったり、体温が上昇したり、汗をよくかいたりなど、何らかの症状が出現します。これらの症状がある方や触診で甲状腺腫大が疑われる方は超音波検査で甲状腺の状態を観察します。腫瘍が出来ている可能性もありますので、その場合も超音波検査を行います。周囲のリンパ節や副甲状腺についての観察も行います。

注意点

甲状腺、頸部リンパ節、頸動脈検査等では、首周りが広くでるような服装でおいでいただくと検査をスムーズに行うことができます。アクセサリー類も外していただきます。

(検査時間5~10分)

その他の超音波検査

その他、肝腫瘍・乳腺腫瘍の鑑別を目的とする造影剤を用いた造影超音波検査や透析患者様のバスキュラーアクセス(シャントエコー)、小児股関節検診、皮下腫瘤、関節・リウマチの評価、肋骨骨折の有無など様々な検査を行っております。
また、超音波センターで検査をするだけではなく、必要に応じて超音波診断装置を持参して外来・病棟での検査や手術室での術中超音波、血管穿刺時の補助などを積極的に行っています。

写真:移動の様子

注:わからない点、不安な点がございましたら、担当技師にお尋ねください。

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