栄養サポートチーム
栄養サポートチーム(NST)について
栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)とは、患者さんに適切な栄養管理を提供するために、医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士など多職種が構成されたチームのことをいいます。
栄養状態が悪いと体力、筋力、免疫力などが低下し、治療効果がうまく発揮しないこともあります。適切な栄養管理により、栄養状態を改善することが、治療効果を高め、疾病の回復や合併症予防につながります。
当院の栄養サポートチーム(NST)は、入院患者さんの栄養状態を評価し、栄養状態の改善が必要な患者さんや食事が十分でない患者さんに対して、適切な栄養療法の提案や栄養状態の改善・治療効果の向上・合併症の予防QOL(生活の質)の向上を目指して活動しております。また、口腔ケアや食べる機能の回復・食事形態の改善など良好な食事摂取を目指し、肺炎予防・日常生活の向上につながるよう嚥下ケアチームによる活動も行なっています。
当院の主な活動内容
栄養サポートチーム
1.入院患者のスクリーニング
一般病棟
- 全入院患者に週1回「低栄養患者スクリーニング」を実施、低栄養患者を抽出する。
(血清アルブミン値3.0g/dl、または血清ヘモグロビン10.0g/dl、または血清総リンパ球数1200ul/以下)
抽出後、病棟リンクナースがSGA実施し、NST介入が必要と判断した患者に対し、NSTへ介入を主治医に依頼。 - 褥瘡チーム介入中でNST介入が必要と判断された患者に対し、NST介入を主治医に依頼。
- 主治医から直接NST介入依頼
ICU
- 緊急入院すべての患者を対象
2.カンファレンス・評価・回診
- 栄養サポートチーム(NST)依頼後、専任医師・専任管理栄養士が原則24時間以内に回診し栄養サポートチーム(NST)介入を判断する。
- 毎週木曜日16時よりカンファレンスと回診
- 栄養状態を評価し、栄養療法のプランニング等を主治医に提案する。
3.委員会・勉強会(嚥下ケアチームと合同で実施)
- 勉強会→毎月第1木曜日 午後5時~(8月、1月は除く)
- 委員会→毎月第1木曜日、勉強会終了後、実施(委員会の中では毎月症例検討も行なっている)
嚥下ケアチーム
1.入院患者のスクリーニング
- 病態(脳血管疾患、誤嚥性肺炎、認知症、サルコぺア等)によって、あるいは入院中の容態変化によって、あるいは入院中の容態変化によって主治医が嚥下ケアチームへ介入依頼をする。
2.カンファレンス・評価・回診
- 患者毎に週1回、カンファレンスと回診
- 嚥下ケアチーム回診記録に嚥下状態の評価と摂食機能療法のプランニングを入力し、摂食機能療法を実施する。
3.委員会・勉強会(NSTと合同で実施)
- 勉強会→毎月第1木曜日、午後5時~(8月、1月は除く)
- 委員会→毎月第1木曜日、勉強会終了後、実施(委員会の中では毎月症例検討も行なっている)
嚥下ケアチームの回診 当院の嚥下食(ソフト食)
NSTの構成メンバー
職種
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、臨床工学士、歯科衛生士、事務職
- NST専門療法士取得者:薬剤師2名、管理栄養士3名
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士:言語聴覚士1名
学会による認定
当院は日本静脈経腸栄養学会、日本栄養療法推進協議会の「栄養サポートチーム(NST)稼働施設」に認定されています。