肺機能検査

検査目的

この検査は吸ったり吐いたりできる空気の量や息を吐く強さを測定して、肺が正常に機能しているかどうかを調べます。呼吸器の病気の診断や治療効果の判定、全身麻酔での手術が可能かの判断などに用いられます。一般的な検査として、肺活量(肺に入る空気の量)、努力性肺活量(吸った空気を一気に吐いた時、最初の1秒間でどれほど吐けたか)を測定します。さらに精密な検査として、機能的残気量(安静呼吸時の肺の中の空気の量)、肺拡散能(肺から血液中への酸素の取り込みやすさ)、クロージングボリューム(肺全体に空気が均等に取り込まれているか)があります。
また喘息や喫煙の有無などを調べる呼気ガス検査(一酸化窒素、一酸化炭素)もあります。

検査方法

鼻用クリップで鼻をつまみ、口にはマウスピース(直径2.5センチメートルのプラスチックの筒)をくわえて口だけで呼吸をしていただきます。技師の掛け声に合わせて、出来る限り最大限の努力をして息を吸ったり吐いたりしていただきます。

検査時間

  • 一般肺機能・呼気ガス検査:10~20分
  • 精密肺機能:30~60分

検査上の注意事項

胸や腹をしめつけるコルセットやベルト、矯正下着などは可能な限り外していただきます。喫煙は肺機能検査に影響する恐れが有るため、検査当日は禁煙です。入れ歯が合わず、マウスピースをくわえた際に安定しない場合は入れ歯を外していただく場合があります。精密肺機能検査を受ける場合は検査の始まる2時間前まで、呼気ガス検査(一酸化窒素)を受ける場合は検査の始まる2時間前までに食事を済ませてください。
また呼気ガス検査(一酸化炭素)を受ける場合は、乳製品の摂取をお控えください。

写真:検査中の様子

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