理事長あいさつ
当院のホームページを訪問してくださりまして有り難うございます。
令和4(2022)年10月1日に開院しました新病院では、地域の中核的な公的医療機関として5疾病(がん、精神疾患、脳卒中、 急性⼼筋梗塞、糖尿病)6事業(救急医療、災害時における医療、僻地医療、周産期医療、⼩児医療、感染症医療)に対応して、地域で必要とされる医療を継続的に提供していくことが可能となるように整備を進めました。すなわち、住民の高齢化が進む地域事情も考慮して低侵襲で高度ながん診療を可能とする「低侵襲手術支援ロボット DaVinci Xi」を導入し泌尿器系や消化器系で稼働開始しているほか、秋田県内では初となる「高精度放射線治療装置Radixact X9」も本格的に稼働しております。また、「人工関節置換術支援システム Mako」は従来よりも切開創が小さく正確な手術をより短時間で実施することが可能となっています。血管撮影・治療室を2室整備し不整脈治療や心筋梗塞などの血管内治療に対応しています。
さらに、地域で不足していた緩和病床を15床備えた緩和病棟を新設しました。公的病院としての役割を果たすために精神病棟や結核病棟を継続維持し、救急医療・小児・周産期医療などへの対応も継続しています。また、感染症医療への対応として新たに第2種感染症病床を4床設置しました。
入院病棟は看護師や看護補助者などの医療スタッフがより病室に近いところで活動ができるように、病棟の4隅のブロックにアイランド型のナースコーナーを設置しましたことで動線が短縮し、より緊密に看護が可能となって好評を頂いております。
1階には、エントランスホールからわかりやすい正面に、総合受付と「患者サポートセンター」を設置し、各種窓口や支援・相談機能を一元化しました。これにより紹介状持参患者様の受付、予約変更の問い合わせ、入退院の説明、医療福祉相談などをワンストップで対応することができるようにしました。
病院が新しくなり、時代の先端をゆく高度医療の拡充や患者様の視点に立った取り組みを進める一方で、市民の健康増進や救急対応、感染症対策など市民のための病院としての責務を変わらずに果たして、これまで以上に市民に信頼される病院になれるように、「すべては患者さんの笑顔のために」のスローガンのもと、良質で安全な医療を提供し続けていきたいと思います。