秋田県認知症疾患医療センターについて
センター長あいさつ
当院では、平成28年10月1日付けで秋田県知事からの指定を受け、秋田県では初の基幹型認知症疾患医療センターを開設しました。
秋田県は世界一高齢化が進んでいる地域であり、認知症への対策が日本一必要な地域と言えます。認知症は誰でも歳を取ればなる可能性がある病気です。一口に「認知症」と言ってもその原因は様々であり、それに応じた診断や対応法が必要です。
当センターでは医師、認定看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、その他の専門のスタッフがそれぞれの患者様に合った治療、生活上の支援、社会的支援などに関してチームで協議し、患者様やご家族が少しでも不安を少なくできるようなお手伝いをいたします。
また、地域で認知症の方の治療や介護などに従事する方々への支援、教育なども行っていく予定です。
認知症になっても、少しでも安心して暮らせるよう、市民の皆様のお役に立ちたいと思っております。是非、お気軽にご利用ください。
センター長 内藤 信吾
事業内容
認知症疾患医療センターでは、次のことを行っています。
専門医療相談
認知症について、心配やお悩みのある方、そのご家族や介護・福祉関係者からのご相談を専門の相談員(精神保健福祉士)が対応いたします。
「もの忘れや置き忘れが多いなあ」「同じことを言ったり、聞いたりするなあ。」など不安に感じたり、介護をしていく上で心配なことなど、お気軽にご相談ください。
鑑別診断と治療方針
各種心理検査やCT、MRIといった画像検査等を基に専門医師が、認知症なのかどうか診断・評価し、認知症であるならばその方に応じた治療などの方針を決定します。また、かかりつけ医や介護関係者等に専門的なアドバイスを行います。
周辺症状や身体合併症への急性期対応
認知症の方の周辺症状(行動や心理状況といった周囲の方との関わりの中で起きてくる症状)や身体合併症へ対応いたします。
関係機関との連携
地域の医療機関や地域包括センターなどの介護福祉機関などと連携を図りながら、急性期治療後の医療や介護がスムーズに継続されるよう支援します。また、地域の医療関係者や介護福祉関係者などから構成される協議会を開催し、地域における連携確保や強化を図ります。
研修会の開催や情報発信
医療関係者や介護関係者等の研修を行い、認知症に関する知識の向上を図ります。
また、ホームページやパンフレットなどにより認知症に関する情報を発信します。
スタッフ
精神科医、神経内科医、認知症認定看護師、精神保健福祉士、臨床心理士が、認知症の専門スタッフとして患者さまやそのご家族また医療・介護関係者に対応していきます。