到達目標

小児科は、患者の年齢的特殊性があることを理解し、また家族が患者に対しても診療に対しても大きな役割があるため、

  • 小児の発達を理解する。
  • 小児の特性(薬剤の動態、易けいれん性、感染症など)を知る。
  • 症候から疾患を考える。
  • 疾患への対応を習得する。
  • 予防・健康増進・家族関係・心の発達など広い知識の習得と患者家族への対応を習得する。

概説

小児科は、まさに「総合診療科」であり、胎児から関わり成人までの間の疾患のみならず、全人的な診療態度を身につけることになる。具体的な研修内容は後記する。(チェック項目参照)

当科のモットーは、

  • 病気(病態)に厳しく、こどもに優しく、職場は楽しく!
  • 常に 診断にSomething else がないか?
    治療にSomething wrong がないか?
    学問としてSomething new がないか? を意識して!
  • 小児科医が誤診をする時:
    「親に腹をたてた時、医師のプライドにこだわった時」
  • 安全な方に間違えるべし。

日常研修内容

研修医は基本的には、病棟で診療を行う。一般外来は、指導医または上級医の指導のもとに行う。午後の特殊外来や外来検査を行う。

週間スケジュール

午前

時刻月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日
午前11まで病棟病棟病棟病棟病棟
午前11時から外来外来外来外来外来

午後

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日
成人ポリオ
(第3月曜日)
インフルエンザ゙
全体回診
乳児健診慢性外来
腎臓外来
(第4水曜日)
母親学級見学
(第1水曜日)
神経外来
(第1、第3木曜日)
こども相談外来
(第2、第4木曜日)
予防接種
心臓外来
(第3金曜日)
全体回診

(月1回往診に参加)

病棟の日程

新生児採血、小児科入院患者の状態を看護師などから聴取を行う。

午前8時30分から

  • 小児科新生児室回診
  • 一般入院児のカルテ回診(研修医がプレゼンテーションを行う。)
  • 産婦人科新生児回診(24時間以内の児、日令5の児)
  • 一般入院児の回診、処置などを行う。

夕回診は、原則的には個別に行う。

  • 研修医は原則的に、午前病棟、午後は各種検査や外来など新入院の1人〜2人を受け持つ。
  • 日常の勤務は、「小児科マニュアル2006年度版」を参照。
  • 診療計画をたて、オーダーを出す。(指導医、上級医の印をもらう)
  • ケースカンファレンス、病棟全体回診時にプレゼンテーションする。
  • 採血、注射(皮下注射、皮内注射、筋肉注射、静脈)、その他の処置を行う。
  • 各種検査を行う。(初めての検査や危険を伴う検査は指導医、上級医と)
  • 診療録を書き、データを整理する。(診療録はPOSで。日常的にはSOAPも)
  • 各種書類を書く。(書ける書類は小児科マニュアルを参照)
  • 家族への説明を行う。
  • 夜間は指導医等とともに診療を割り当てる。(救急入院患者への対応)

その他

  • こどもや家族と良好な関係を築く。
  • スタッフと良好な関係を築く。
  • 地域医療連携の会、小児科地方会、5S会、小児科勉強会(開業医さんとの)などで発表する。
    • 小児科地方会……7月、12月
    • 地域医療連携の会……不定期
    • 小児科勉強会……6月、10月、2月
    • 5S会での発表……月1回(月末)
    • 抄読会……月1回(第2木曜日)
      (その他、秋田県小児神経研究会、周産期研究会、膠原病研究会、アレルギー研究会など)
  • 各種カンファレンス、院外の講演会、院内勉強会に参加する。
  • 時間外なども研修の場合は参加可能。
  • 英会話教室に参加。
  • 院内誌に投稿する。
  • 全国学会への参加、PALS講習会への参加。

指導医

小泉 ひろみ、武田 修、高橋 まや、米山 法子、河村 正成

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