ガンマカメラ装置とCT 撮影装置を一体化した最新型「SPECT/CT装置」

当院では2023年3月に、最新のSPECT/CT装置を導入いたしました。SPECT/CT装置とは核医学検査で使用する装置です。

核医学検査とは?

微量の放射線を発生する放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)で目印をつけた放射性医薬品を体内に投与して、ガンマカメラという装置で撮影し病気を診断する検査です。脳や肺の血流、心臓や腎臓の働き、腫瘍や炎症の有無など、全身のあらゆる臓器の機能や病気を調べることが出来ます。

新しく導入したSPECT/CT 装置とは?

SPECT/CT 装置とは、ガンマカメラ(SPECT:スペクト)装置とCT(コンピュータ断層撮影)装置が一体となった装置であり近年普及が進んでいますが、当院に導入した装置はドイツのシーメンス社製Symbia Pro.Specta(シンビア プロ・スペクタ)という全国でもまだ数台しか稼働していない最先端の装置です。

ガンマカメラ(SPECT)で通常の核医学検査はできますが、さらにCT 撮影を併用することで、以下のようなメリットがあります。

核医学のSPECT画像(機能画像)とCT画像(形態画像)を重ね合わせた融合画像

SPECTとCTの一体化した装置により、2種の画像が一連の検査で撮影できるようになりました。核医学画像とCT画像が位置ずれなく重ね合わせて表示することができますので、核医学検査の機能・代謝画像とCTの解剖学的位置・形態情報を一括して観察できるようになります。CTを利用することで従来のガンマカメラ単体装置よりも正確な薬剤(放射線医薬品)の分布を表すことが出来ます。病変部位や機能を正確に描出することで診断精度の向上が期待されます。

患者様の負担軽減

最新型のSPECT/CT装置では、従来装置に比べSPECTにおいては検査時間が短縮、CTにおいては低線量で撮影が可能ですので患者様の身体的な負担も軽減されます。

当院の核医学検査においては核医学専門技師、核医学専門医が在籍しております。今後、さらに安全で良質な検査を提供できるよう努めて参ります。

SPECT/CT実施件数

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月総計
2023年69918484838179817480806
2024年827978861128594827888864

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