令和6年度 市立秋田総合病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 686 164 102 214 318 629 1,075 1,968 1,403 414
令和6年6月1日から令和7年3月31日迄に一般病棟を退院した患者の入院日の満年齢を10歳刻みで示しています。90歳以上は1つの階級となっています。

60歳以上の患者さんが全体の69.7%を占めています。70代、80代、60代が上位3番でした。4番目は0~9歳の患者さんとなっていますが、これは小児救急外来からの入院を反映しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置等2 なし 145 4.63 4.47 0.00 66.04
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1 なし、1,2あり 手術処置等2 なし 35 4.23 4.18 0.00 68.31
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 33 14.18 17.33 0.00 85.39
050050xx0203xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1 なし、1,2あり 手術処置等2 3あり 30 4.13 9.19 0.00 67.97
050050xx9913xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置等1 1あり 手術処置等2 3あり 29 4.10 6.12 3.45 68.34
循環器内科では種々の心疾患、高血圧、血管疾患などの循環器系疾患を担当しています。当科では全医師が一つのグループとして全ての診療にあたり、ほぼ毎日何かしらのカンファレンスの場を持ち活発な意見交換を行っています。また、急性心筋梗塞に対しては365日24時間、カテーテル治療を行える体制を整えております。心筋シンチグラフィをはじめとする臨床研究にも力をいれています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

最も多かったのは頻脈性不整脈疾患に対する心筋焼灼術(アブレーション)治療で当院の平均在院日数は4.63日となっています。次いで多かったのは狭心症や虚血性心疾患に対するカテーテル手術でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 290 2.20 2.57 0.00 68.37
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置等2 なし 副傷病なし 94 7.86 8.88 1.06 78.10
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 56 8.14 7.45 0.00 76.68
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 38 8.16 7.60 0.00 60.94
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2 なし 31 22.81 20.78 6.45 83.56
消化器内科では、食べ物が通る消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)や消化管と密接に関係する臓器(肝臓、胆嚢、胆管、膵臓)の病気に対する初期から高度医療に至るまで、高いレベルの診療を目指しています。消化管腫瘍(食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん)に対し、早期発見、早期治療を心がけ診療にあたっています。内視鏡治療が可能な病変を早期に発見し、すべての消化管の病変に対し内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。 また、出血源が不明な消化管出血や小腸の病変に対しては小腸内視鏡を使用し、全消化管の観察、治療も行っています。C型慢性肝炎に対する抗ウイルス剤などの治療も行っており、採血でIL28Bを薬物投与前に測定し、治療抵抗性を確認することで治療に役立てています。また、秋田県肝疾患診療連携拠点病院に指定されており、肝疾患に対する治療も積極的に行っており、定期的に肝臓病教室も開催しています。また、超音波内視鏡検査も積極的に行っており、胆膵疾患症例も増加傾向にあります。

発生DPCで最も多かったのは大腸ポリープの切除術入院で、当院の平均在院日数は2.20日でした。2番目は、胆管結石や胆管炎に対するカテーテル治療、3番目に多かったのが、早期胃がんに対する早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術(ESD)でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術処置等2 1あり 52 12.81 13.77 0.00 66.77
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術処置等2 なし 13 30.23 16.40 23.08 86.77
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2 なし - - 80.78 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - 9.83 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術処置等2 なし - - 10.46 - -
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病、脂質異常症および内分泌疾患を主体に診療しています。メタボリックシンドロームとして注目を浴びる疾患ですが、初期には自覚症状が現れないことが多く、治療を怠ると合併症のために生活が損なわれる恐い病気です。検診で異常値を指摘された場合には、早めに適切な治療をすることで、合併症を防ぐことができます。定期的に、看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士と協力して糖尿病教室を開催する等、自己管理を重視した診療を行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

入院目的で最も多かったのは2型糖尿病に対する治療でした。糖尿病の状態を改善するための入院だけではなく、糖尿病に対する教育入院も積極的に行っています。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術処置等2 なし 25 25.28 16.40 0.00 83.10
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2 なし 23 21.39 20.78 4.35 86.04
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 16 14.75 13.41 0.00 77.56
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 あり 手術処置等2 なし 14 4.64 3.03 0.00 77.43
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 14 23.68 18.68 0.00 74.43
当院は秋田県中央地区の結核患者収容・治療施設であり、抗酸菌治療の最前線施設です。なお、県内の呼吸器内科医師の減少に伴い診療できる施設も減少し、県内より症例が集まる現状です。呼吸器一般としては、地域の中核病院として開業医療機関や老人保健施設等と連携のもと、感染症、慢性閉塞症肺疾患、間質性肺疾患、喘息を含めたアレルギー性疾患等々を幅広く診療を行っています。肺の悪性腫瘍に対しては、患者さんの状態に応じて抗がん剤を使用して治療を行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

最も多かったのは肺炎患者さんの入院治療で、平均在院日数は25.28日でした。次いで多かったのは誤嚥性肺炎で、平均在院日数は21.39日、平均年齢は86歳と超高齢でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
血液・腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx99x9xx 急性白血病 手術なし 手術処置等2 9あり 38 9.42 12.45 0.00 79.05
130030xx99xBxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置等2 Bあり 24 12.29 12.23 0.00 81.63
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置等2 5あり 18 25.44 19.30 0.00 80.44
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置等2 4あり 16 10.94 8.65 0.00 77.06
130110x0xxx0xx 出血性疾患(その他)(16歳以上) 手術処置等2 なし 10 30.40 15.83 0.00 72.40
血液・腎臓内科では血液疾患、腎臓疾患、膠原病を担当しています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

非ホジキンリンパ腫や急性白血病などは、使用する薬剤によってDPC診断群分類が細かく異なります。上位は、急性骨髄性白血病に対するアザシチジン・ベネトクラクス療法、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に対するポラツズマブ ベドチン併用化学療法の症例でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術処置等2 4あり 副傷病なし 24 21.58 16.89 33.33 75.33
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病なし 23 12.39 17.95 0.00 77.04
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病なし 20 3.45 6.89 0.00 43.10
010220xxxxxxxx その他の変性疾患 16 26.63 16.48 0.00 78.88
010060xx99x41x 脳梗塞 手術なし 手術処置等2 4あり 副傷病あり 11 36.64 29.66 54.55 83.18
脳神経内科では、神経(脳/脊髄/末梢神経)および筋疾患を迅速かつ的確に診断・治療しています。CT、MRI、SPECT、頸動脈エコー、脳波、筋電図など神経筋疾患の診断に有用な検査はほぼ全て施行可能です。常に最新の治療方法を行い、治療にあたってはインフォームド・コンセントを重視します。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

最も多かったのは、脳梗塞に対するエダラボンを用いた治療で、当院の平均在院日数は21.58日でした。次いで多かったのはパーキンソン病に対するサイボーグ型ロボットHAL®(Hybrid Assistive Lumb®)医療用下肢タイプを用いたリハビリ入院でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx9905xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 5あり 64 2.28 6.74 0.00 69.66
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 60 4.28 4.54 0.00 71.28
060040xx0300xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 直腸切除・切断術 切除術等 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 39 19.69 14.91 2.56 67.72
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 副傷病なし 35 10.20 9.08 0.00 76.74
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 34 16.74 18.48 0.00 72.76
消化器外科で扱っている病気は、胃、肝臓、胆のう・胆管、膵臓、大腸(結腸・直腸)などの悪性腫瘍(がん)の他、胆のう結石、胆のう炎、虫垂炎、ソケイヘルニア(脱腸)、痔、痔ろうなど、多岐にわたります。特に肝臓、胆のう・胆管、膵臓や胃腸の消化器疾患を得意にしています。また、急性の胆のう炎や虫垂炎は早めに治療することで患者さんの社会復帰を早め、後々まで症状のくり返しを心配することのないように努めています。手術だけでなく、あらゆる手段を尽くして治療にあたります。セカンドオピニオンも受け付けています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

最も多かったのは膵臓がんに対する化学療法入院、次いで多かったのは鼠径ヘルニアの手術症例でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術処置等1 なし 39 9.36 9.77 0.00 63.56
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 31 7.65 5.50 6.45 65.32
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 なし - - 9.75 - -
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 あり - - 3.94 - -
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術処置等1 なし - - 7.90 - -
乳腺・内分泌外科は乳腺・甲状腺疾患を担当する診療科です。最新型のマンモグラフィ、MRI装置、リンパ節転移を検索する遺伝子診断装置等での医療を提供しています。病になられた患者さんの気持ちを十分に傾聴し、身体の病気のみならず、心の問題であるスピリチュアルペインにも配慮した医療の提供をスタッフ一同心がけています。また、BRCA陽性のHBOC診療も検査、手術、予防切除と、全て対応して、患者さんのニーズに応えるようにしています、乳腺・甲状腺疾患は女性に多い疾患です。受診することをためらうことも多いと思いますが、おかしいなと思ったら迷わず受診してください。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

乳がんのDPC診断群は手術の術式、使用する抗がん剤の種類などにより細かく分類されています。今回件数として最も多かったのは、腋窩部郭清を伴う乳房の部分切除術でした。術前術後の化学療法は、必要な方にほぼ外来で行っております。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050210xx97000x 徐脈性不整脈 あり 手術処置等1 なし、1,3あり 手術処置等2 なし 副傷病なし 16 6.69 9.59 6.25 81.88
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術処置等2 なし 10 9.90 10.18 0.00 75.00
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2 なし - - 20.78 - -
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術処置等2 なし - - 7.17 - -
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術処置等1 なし、1あり 手術処置等2 なし 副傷病なし - - 15.16 - -
心臓血管外科では、動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術をはじめ、肺塞栓症、腹部大動脈瘤の外科治療、閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞治療、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症などの治療を行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

最も多かったのはペースメーカーの植え込みや電池交換を必要とした治療でした。次いで多かったのが動脈瘤に対するステントグラフト内挿術で、平均在院日数は9.09日でした。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 55 25.75 25.29 36.36 78.91
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 21.67 21.38 0.00 73.79
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 22 19.59 18.76 0.00 67.86
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 20 11.25 19.16 15.00 81.40
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 17 15.65 12.71 0.00 36.12
整形外科では、骨・関節・筋腱・靭帯・脊椎・脊髄・末梢神経など運動器に関わる疾患を扱っています。その対象となる疾病は主に、スポーツ・労災・交通事故などの外傷、退行変性に伴う脊椎・関節疾患および関節リウマチなどの炎症性関節疾患です。また近年の超高齢社会を反映して 骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折も増加しています。当科では手術時の麻酔や骨折治療時の痛みを緩和する方法として、超音波ガイド下神経ブロックを積極的に行っており、患者さんの負担軽減に役立てています。 これにより日帰り手術が可能になった疾患もあります。

最も多かったのは股関節大腿近位骨折に対し、早期の離床を促す目的で観血的に整復や固定を行ったり、人工骨頭挿入を行ったりする症例でした。当院の平均在院日数は25.75日、平均年齢は78.91歳と高齢でした。転院した患者さんは36.36%で、リハビリテーションを継続し行っております。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術処置等2 なし 239 5.15 5.61 0.00 4.26
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術処置等2 なし 112 5.49 6.98 0.00 2.15
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病なし 44 3.70 6.89 0.00 3.43
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術処置等2 なし 36 3.97 5.55 0.00 5.14
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 34 4.68 6.22 0.00 1.65
小児科では、胎児から成人まで広い分野で診療を行っています。診療としては、様々の分野(心臓、呼吸、感染症、代謝疾患、内分泌疾患、アレルギー疾患、神経疾患、心身医学、腎臓疾患、新生児疾患、先天異常など)を診療しています。また、予防医療として、予防接種や乳幼児健診、虐待予防なども大事な仕事です。開業医の先生方や大学病院の三次医療との連携も大切に行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

入院の原因として最も多かったのは1~15歳未満の細菌性肺炎で、当院の平均在院日数は5.15日、平均年齢は4.26歳でした。次いで、ウイルス性肺炎、てんかん症例と続いております。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 あり 81 2.02 2.45 0.00 69.25
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病なし 63 5.90 5.16 0.00 62.44
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 51 2.10 2.40 0.00 60.90
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置等2 2あり 副傷病なし 33 6.58 6.63 0.00 75.39
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 33 13.24 11.11 0.00 69.58
泌尿器科では、尿路結石症、慢性腎不全の治療(血液透析、腹膜透析等を含む)、前立腺・膀胱・腎がんなどの悪性腫瘍に関しても、内視鏡手術や放射線治療、化学療法等集学的治療を行なえる体制を整えています。また、尿流動態検査を駆使し、排尿に関する疾患の治療に力を注いでおり、尿失禁や膀胱瘤等の女性泌尿器科分野の治療も数多く行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

最も多かったのは前立腺がん診断のための生検(検査)入院で、ほぼ全ての症例で一泊入院となっています。次いで多かったのは腎・尿路結石に対して、経尿道的結石破砕術(TUL)を行ったものでした。腎・尿路結石の手術療法には、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経皮的結石破砕術(PNL)、経尿道的結石破砕術(TUL)の3方法があり、結石の大きさや部位により最適な治療法を選択しています。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 3あり 副傷病なし 35 3.69 4.12 2.86 58.57
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等2 4あり 副傷病なし 30 4.10 4.07 0.00 62.70
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 26 5.54 5.97 0.00 47.04
120200xx99x0xx 妊娠中の糖尿病 手術なし 手術処置等2 なし 17 2.00 4.06 0.00 33.94
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 16 10.13 9.20 0.00 50.13
当院は日本産科婦人科学会専門医制度に基づく専攻医指導施設であり、秋田市の二次中核総合病院です。産婦人科に対する市民のニーズは単なる一般産婦人科診療にとどまらず、婦人科がん、更年期医学、思春期医学、不妊症、周産期医学と広範囲にわたっており、産婦人科ではこれらニーズに対応し診療を行っております。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

症例として多かったのは、女性生殖器の悪性腫瘍に対する化学療法及び手術治療でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 あり 片眼 483 1.96 2.49 0.00 76.02
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 あり 両眼 - - 4.29 - -
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 あり - - 3.08 - -
020130xxxxxxxx 後部・汎ぶどう膜炎 - - 14.36 - -
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 あり 手術処置等2 なし - - 2.74 - -
眼科で扱っている手術、検査など詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

眼科入院症例のほぼ全てが白内障に対する手術治療でした。当院の平均在院日数は1.96日でした。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 43 9.74 7.35 0.00 19.58
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 37 5.03 4.67 0.00 68.14
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 30 5.80 5.63 3.33 37.70
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 28 6.96 5.84 0.00 54.89
030320xxxxxxxx 鼻中隔弯曲症 16 6.44 5.63 0.00 47.06
耳鼻咽喉科が対応する疾患の構成は幅広く、内耳・中耳疾患から甲状腺を含めた頭頸腫瘍までを扱っております。詳しくは診療科紹介のページもご覧下さい。

最も多かったのは、扁桃、アデノイド疾患に対する切除(手術)治療で、の当院平均在院日数は9.74日、平均年齢は19.58歳でした。次いで多い前庭機能障害(めまい)の当院平均在院日数は5.03日、平均年齢は68.14歳でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表示されています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 31 - - - 90 31 1 7,8
大腸癌 33 10 19 - 100 67 1 6,7,8
乳癌 29 26 - - - 11 1 7,8
肺癌 - - - 12 15 33 1 7,8
肝癌 - - - - 15 74 1 7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
上記左の表に5大がんと言われる、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの人数を初発時のUICC病期分類別に分けて集計しています。患者数は令和5年度中に退院した延べ患者数であるため、複数回入院した患者さんがいるとその分患者数が多くなります。
詳細につきましては、当ホームページのがん診療についてをご参照ください。https://akita-city-hospital.jp/feature/cancer/#07

右側には5大がんの再発患者数を示しています。ここでいう「再発」とは、当院、他施設を問わず初回治療が完了した後、局所再発または新たな遠隔転移をきたした場合をさします。当年度中に当院で治療した患者とは限りませんので、表の左の初診のうち再発した患者数をさすものではありませんのでご注意ください。

ステージ別の治療では、胃がんのステージⅠには内視鏡治療や腹腔鏡下手術を行い、患者さんの負担軽減を図っています。また、ロボット支援下手術も積極的に行っています。大腸がんのステージⅣのうち、肝転移に対しては積極的に手術を行っています。肝がんに対しては腫瘍の大きさ、数、肝機能の良し悪しに応じて、ラジオ波焼灼治療、肝動脈塞栓術(TACE)、肝切除等を行っています。
また、いずれのがんでも、積極的に緩和チームが関与し、がん患者さんの心身の苦痛を和らげる努力をしています。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 22 11.05 51.32
中等症 107 22.42 79.75
重症 13 31.15 83.00
超重症 - - -
不明 - - -
成人の市中肺炎について重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。

成人市中肺炎とは病院外でごく一般的な日常生活をしていた人にみられる肺炎のことです。重症度はA-DROPスコアを用いています。年齢(age)、脱水(dehydration)、呼吸(respiration)、意識(orientation)、血圧(pressure)の5項目を点数化して評価を行い、点数が大きいほど重症です。今回の集計には医療・介護関連の肺炎の症例も市中肺炎として集計しています。

糖尿病、膠原病、がんなどの基礎疾患によって免疫抑制状態にある場合は肺炎の発症リスクが高まるとされていますので、日頃から基礎疾患や合併症のコントロールをすることや肺炎球菌の予防注射、インフルエンザワクチン接種を行うことにより肺炎発症の予防につながります。
患者数が最も多かったのは中等症の症例で成人市中肺炎の71.81%を占めていました。
重症になるほど平均在院日数は長く、平均年齢も高齢になっています。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 63 27.49 77.73 37.05
最も医療資源を投入した傷病が脳梗塞(ICD10がI63$)で、その患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。「発症日から」は当院への入院が発症後3日以内か否かを示すものです。

脳梗塞は、脳の血管が詰まったり、何らかの原因で脳の血流が低下したり、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その部位の脳細胞が壊死することによって起こります。発症から数分後には脳細胞の壊死が始まり、時間が経つ程に脳へのダメージが広がり、後遺症も大きなものになりますので、早期の診断、治療が必要です。

当院では脳梗塞の患者さんは主に脳神経内科が治療にあたっています。入院治療は、薬物療法、リハビリテーションです。転院はリハビリテーション継続のためであり、当院では地域連携パスを取り入れるなど、脳梗塞患者さんの運動機能の回復、早期の社会復帰などに努めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 138 1.27 2.02 0.00 66.65
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 60 2.77 2.52 0.00 70.72
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 32 3.72 10.38 0.00 82.41
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 31 1.94 2.06 0.00 65.77
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 21 1.38 10.86 9.52 75.76
循環器内科では頻脈性不整脈疾患に対する心筋焼灼(アブレーション)治療を積極的に行っており、令和6年度の手術件数でも最多となりました。次いで多かった経皮的冠動脈ステント留置術は狭心症や心筋梗塞等の患者さんに対して、狭窄病変や閉塞病変に対してステントを用いて拡張する方法です。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 303 0.06 1.15 0.33 70.00
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 93 2.37 10.72 1.08 77.01
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 60 1.00 5.82 0.00 76.93
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 43 0.49 2.00 2.33 66.53
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 40 1.03 4.40 0.00 71.60
最も多かった大腸ポリープ(2㎝未満)に対しての内視鏡的切除術は、1泊2日の予定入院で行っています。早期胃がんに対する早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術も多く行っています。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
血液・腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 10 4.90 24.10 0.00 77.60
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K654-31 腹腔鏡下胃局所切除術(内視鏡処置を併施するもの) - - - - -
最も多かった手術は、悪性リンパ腫や白血病など血液のがんに対して抗がん剤を投与するための植込型カテーテル設置術でした。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 65 1.17 5.03 0.00 62.68
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 44 3.43 6.91 2.27 69.55
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 44 2.25 19.77 2.27 66.50
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 39 1.46 2.67 0.00 78.15
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 34 1.00 2.56 0.00 65.00
胆のう結石や胆のう炎などに対する胆のう摘出術は、患者さんに負担の少ない腹腔鏡を使用して行っておりますが、患者さんの状態に応じて開腹手術で行うこともあります。がん患者さんの化学療法を行うための埋め込み型カテーテル設置術は、外科で行われることが多いため、数としては2番目に多い結果でした。
3番目に多かった腹腔鏡下直腸切除術は、多くをロボット支援下の手術で行っています。

表には出ておりませんが、各種がん、特に肝・胆・膵のがんに対する手術を専門施設として数多く行っております。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 30 0.97 5.37 0.00 64.23
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 26 1.12 7.31 3.85 67.73
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) - - - - -
K4641 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術(副甲状腺(上皮小体)摘出術) - - - - -
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))) - - - - -
乳癌に対する手術は大きく分けて乳房温存術と乳房切除術があります。術式は細かく分けられており、患者さんの状態に応じて施行しています。現在は早期発見される方が多くなり、乳房温存術の割合が高いですが、再建を希望される方も増えてきています。乳房温存術の場合はCTやMRIなどを用いて、しこりの広がりを正確に判断し、最小の切除範囲にとどめ、整容性を高める努力を続けています。また、センチネルリンパ節生検を行い、腋の下のリンパ節に転移がなければリンパ節の全切除を回避する、患者さんに優しい検査方法も取り入れています。リンパ節への転移診断は、乳癌の遺伝子を検索する精度の高いOSNA法で行っており、大きな腫瘍に対しては腫瘍の縮小を目的に術前に化学療法を行い、乳房温存する手術を施行することもあります。乳房温存術が増加しているにもかかわらず、治療のためどうしても乳房全体を切除する必要がある方もおり、整容性を高めるため、再建術を積極的に行っています。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 25 1.00 5.20 0.00 84.24
K5612ロ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) 21 1.00 8.29 0.00 73.33
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 10 1.20 9.30 0.00 77.80
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
最も多かった手術は、ペースメーカーの電池交換術でした。当院では循環器内科や臨床工学士と連携し、遠隔モニタリングを行い、適切な時期に交換術を行っています。次いで多かったのは動脈瘤に対するステントグラフト内挿術でした。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 69 1.49 19.32 1.45 69.70
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 46 3.00 19.13 34.78 79.54
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 42 1.48 12.45 2.38 66.38
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 24 6.29 21.46 33.33 81.88
K082-7 人工股関節置換術(手術支援装置を用いるもの) 24 1.00 17.96 0.00 69.71
最も多かったのは人工関節置換術でした。次いで多い大腿骨骨折の観血的手術では、平均年齢は79.54歳と非常に高齢でした。転院率は34.78%となっていますが、多くはADL(日常生活動作)向上のためのリハビリテーション目的の転院でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 65 1.25 4.75 0.00 73.95
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 59 1.25 4.14 0.00 63.78
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 56 0.05 1.00 0.00 59.89
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 43 1.12 14.21 2.33 73.40
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 42 1.02 10.17 0.00 68.90
最も多かったのは早期の膀胱がんに対して尿道を経由して膀胱鏡を挿入し、腫瘍を観察しながらループ型の電気メスを用いて腫瘍を切除するものでした。次いで多かった手術は尿路結石に対する治療です。当院では、体外衝撃波破砕術(ESWL)、経皮的結石破砕術(PNL)、経尿道的結石破砕術(TUL)が行われますが、件数としてはTULが最も多く、このTULが2番目の件数となっており、ESWLが3番目となっていました。次いで多かったのは結石などで起こる水腎症や、がんなどによる尿管狭窄に対する尿管ステント留置術でした。ロボット支援下前立腺全摘術は5番目の件数となっています。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 33 0.91 3.58 0.00 49.67
K877 子宮全摘術 21 1.00 7.00 0.00 48.57
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 20 1.30 4.00 0.00 48.35
K879 子宮悪性腫瘍手術 16 1.50 11.25 0.00 60.25
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 11 1.00 9.09 9.09 57.18
最も多かったのは卵巣のう腫や卵巣良性腫瘍に対する腹腔鏡を用いた子宮附属器腫瘍摘出術でした。この手術は患者さんの状態によっては開腹による手術となります。次いで多かったのが、開腹による子宮全摘手術で、子宮筋腫や子宮腺筋症などの患者さんに対して施行していました。3番目は、腹腔鏡下腟式子宮全摘術でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 504 0.00 1.19 0.00 75.97
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
K201 先天性鼻涙管閉塞開放術 - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K2193 眼瞼下垂症手術(その他のもの) - - - - -
白内障に対する、混濁した水晶体の除去と眼内レンズを挿入する水晶体再建術が殆どを占めます。1泊2日の予定入院で、入院日に手術を行い翌日退院される方が殆どです。

※患者数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) 20 1.00 5.55 0.00 52.10
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 19 1.00 7.16 0.00 22.37
K347 鼻中隔矯正術 17 1.00 4.53 0.00 48.35
K370 アデノイド切除術 15 1.00 7.40 0.00 5.60
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 13 1.00 4.38 0.00 54.77
最も多かったのは副鼻腔炎に対する手術でした。次いで多かったのは、慢性扁桃炎などに対する扁桃摘出術で、口蓋扁桃を扁桃皮膜に沿って前後の口蓋弓粘膜から剥離摘出するものです。喉頭の腫瘍摘出術や甲状腺癌の手術も行っています

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用や出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の手術患者数より少ない数値で表示されています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 28 0.36
180010 敗血症 同一 21 0.27
異なる 40 0.51
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.24
異なる - -
【播種性血管内凝固症候群(DIC)】
重篤な感染症、悪性腫瘍、白血病、溶血、妊娠出産時、火傷などの組織破壊などを契機として急激な出血凝固能の障害をきたす病態で、著しい出血傾向のほか、主要な臓器の機能不全と重なって起こるため、致死率の高い重篤な病態です。当然のことながら、治療には多くの医療資源が投入されます。入院契機が「異なる」の方は、敗血症や、誤嚥性肺炎、結石性腎盂腎炎などの治療を契機とし、入院時および入院中にDICの治療が必要となったケースでした。

【敗血症】
感染に起因する全身性炎症反応症候群で、重症となりDICと同様、治療には多くの医療資源が投入されます。入院契機が「異なる」の方は、消化管穿孔、急性腎盂腎炎、急性胆管炎、急性胆嚢炎、肺炎、蜂巣炎などの疾病の治療目的での入院時および入院中に敗血症の治療が必要となったケースでした。

【その他の真菌感染症】
真菌による感染症です。

【手術・処置等の合併症】
当院では透析患者が多く、透析シャント作成後の閉塞や手術・処置で使用する人工器具や挿入物等に関連する合併症が多くを占めています。手術や処置等の施行にあたっては、事前に起こり得る合併症等について患者さんに十分説明したうえで同意を取得するよう努めています。

※症例数が10件未満のものについては“-(ハイフン)”で表記しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
844 811 96.06
肺血栓塞栓症とは、下肢や腹部にできた血の塊(血栓)が、肺の血管(肺動脈)に詰まる病気です。周術期の肺血栓塞栓症の予防対策(弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固療法のいずれか、または2つ以上)の実施は、発生率を下げることにつながり、当院のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率は96.06%でした。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,272 1,004 78.93
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましい手順となります。また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されており、当院の血液培養2セット(小児ボトルを含む)実施率は78.93%でした。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
648 506 78.09
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、当院では、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)による抗菌薬適正使用を推進する取り組みを行っています。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要であり、当院の広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は78.09%でした。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
88,552 68 0.77
転倒転落発生率は0.77%でした。

当院では、全入院患者さんに対して入院時と以降1週間ごとに転倒・転落のリスク評価を行い、危険度に応じた予防策を実施しています。
また、全ての病床に離床センサー内臓ベッドを配置し、転倒転落防止を図るとともに、転倒転落発生にも速やかな対応を実施しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
88,552 5 0.06
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は0.06%でした。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1,387 1,380 99.05
前年度の手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は99.50%でした。

当院では、手術患者の入室前に看護師の申し送りにより予防的抗菌薬の処方内容を確認しています。通常は主治医がオーダーした抗菌薬を手術室に持参し、全身麻酔導入後に投与しています。さらに、手術開始前(WHO(世界保健機関)手術安全チェックリストに基づく確認)においても、抗菌薬投与実施の有無を再度確認しています。なお、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与されなかった症例は、あらかじめ投与が行われていた緊急手術症例に限られます。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
86,657 16 0.02
前年度のd2以上の発生率は0.02%でした。

秋田県の高齢化率は全国的にも高く、日常生活自立度の低い入院患者さんに対する褥瘡予防ケアは重点的に行われる必要があります。当院では、褥瘡管理者が主となり、褥瘡予防ケアの標準化を遂行しています。自動体位変換機能付エアマットレス、ポジショニングクッション、スキンケア用品など、褥瘡予防ケア用品も整えており、褥瘡発生率は年々減少傾向にあります。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
5,039 3,544 70.33
前年度の65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合は、70.33%でした。

栄養管理は全ての治療の基礎であり、疾病の治癒や予後に大きく影響を及ぼします。特に高齢者の栄養管理は入院中の治療だけでなく、退院後の生活にも影響を与えます。当院では、管理栄養士が入院後早期に低栄養のリスク評価を行い、適切な介入をすることで、患者さんの予後改善や在院日数の短縮に努めています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
88,552 6,282 7.09
前年度の身体的拘束の実施率は、7.09%でした。

身体抑制は患者さんの自由と尊厳を奪い、様々な弊害を招くことにもなります。当院では患者さんの尊厳を重視し、緊急やむを得ない場合を除き、身体抑制をしない医療・看護の提供に努めています。緊急やむを得ず身体抑制を実施した場合であっても、実施中は必要な観察を行い、弊害の予防に務め、毎日複数の医療従事者によるカンファレンスを開催し、全ての患者さんの早期解除を目指しています。
更新履歴
2025/9/30
令和6年度 市立秋田総合病院 病院指標を公開しました。