令和元年度 市立秋田総合病院 病院指標

　血液・腎臓内科は血液疾患、腎臓疾患、膠原病を担当しています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　非ホジキンリンパ腫や急性白血病などは、使用する薬剤によってＤＰＣの診断群分類が細かく異なります。当院では非ホジキンリンパ腫に対してリツキサンを使用する症例が最も多く、上位を占めています。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　小児科では、胎児から成人まで広い分野で診療を行っています。診療としては、様々の分野（心臓、呼吸、感染症、代謝疾患、内分泌疾患、アレルギー疾患、神経疾患、心身医学、腎臓疾患、新生児疾患、先天異常など）を診療しています。また、予防として、予防接種や乳幼児健診、虐待予防なども大事な仕事です。開業医の先生方や大学病院の三次医療との連携も大切に行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのは１～15歳未満の肺炎で、当院の平均在院日数は5.34日、平均年齢は2.89歳でした。２目に多かったインフルエンザ治療のための入院では、当院の平均在院日数は4.75日でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　消化器外科で扱っている病気は、胃、肝臓、胆のう・胆管、膵臓、大腸（結腸・直腸）などの悪性腫瘍(癌)の他、胆のう結石、胆のう炎、虫垂炎、ソケイヘルニア（脱腸）、自然気胸、痔、痔ろうなど、多岐にわたります。特に肝臓、胆のう・胆管、膵臓や胃腸の消化器疾患を得意にしています。また、急性の胆のう炎や虫垂炎は早めに治療することで患者さんの社会復帰を早め、後々まで症状のくり返しを心配することのないように努めています。手術だけでなく、あらゆる手段を尽くして治療にあたります。セカンドオピニオンも受け付けています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　胆のう結石・胆のう炎など、腸閉塞、胃癌、鼠径ヘルニア、大腸癌、虫垂炎、膵臓癌、肝臓癌などの患者さんを多く診療しておりますが、DPC診断群分類は手術術式、使用する薬剤などによって細かく分けられています。

　最も多かったのは鼠径ヘルニアに対する手術入院64症例で、当院の在院日数は5.17日でした。次いで多かったのは胆嚢結石や胆嚢炎などに対して腹腔鏡で胆嚢摘出を行うもので、当院の平均在院日数は7.88日でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　整形外科では、骨・関節・筋腱・靭帯・脊椎・脊髄・末梢神経など運動器に関わる疾患を扱っています。その対象となる疾病は主に、スポーツ・労災・交通事故などの外傷、退行変性に伴う脊椎・関節疾患および関節リウマチなどの炎症性関節疾患です。また近年の超高齢社会を反映して 骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折も増加しています。当科では手術時の麻酔や骨折治療時の痛みを緩和する方法として、超音波ガイド下神経ブロックを積極的に行っており、患者さんの負担軽減に役立てています。 これにより日帰り手術が可能になった疾患もあります。詳しくは診療科紹介のページもご覧下さい。

　最も多かったのは股関節大腿近位骨折に対し、早期からの関節運動と離床を促す目的で観血的に整復や固定を行ったり、人工骨頭挿入を行った症例でした。当院の平均在院日数は22.97日、平均年齢は80.22歳と高齢でした。転院した患者さんは64.18％で、リハビリを継続し行っております。次いで多かったのが前腕（手首）骨折に対する手術治療のための症例でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　脳神経外科では脳血管障害（脳動脈瘤、脳出血、脳梗塞）、頭部外傷、特発性正常圧水頭症、脳腫瘍、脊椎変性疾患（椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症）などの疾患を扱っております。

　最も多かったのは頭部外傷や頭蓋骨骨折、硬膜下血腫に対する治療で、当院の平均在院日数は14.80日でした。脳神経外科は医師１名体制のため、開頭術や血管内治療を要する患者さんは、秋田大学医学部附属病院、秋田県立循環器・脳脊髄センターなどと連携し紹介しています。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　心臓血管外科では、狭心症、肺塞栓症、腹部・胸部大動脈瘤の外科治療、閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞治療、ペースペーカー植え込み術、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症などの治療を行っています。下肢静脈瘤に対しては、外来で治療が可能な硬化療法も行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　何れの症例も患者数10件未満のため表記していません。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　当院は日本産科婦人科学会専門医制度に基づく専攻医指導施設であり、秋田市の二次中核総合病院です。産婦人科に対する市民のニーズは単なる一般産婦人科診療にとどまらず、婦人科癌、更年期医学、思春期医学、不妊症と広範囲にわたっており、産婦人科ではこれらニーズに対応し診療を行っております。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのは子宮頸がんや子宮体部がんの化学療法治療で、当院の平均在院日数は5.50日、転院患者はいませんでした。２番目、３番目に多かった症例も子宮頸がんや子宮体部がんに対する手術治療でしたが、ＤＰＣでは手術の術式により診断群分類が異なりますので、分かれて表示されています。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　最も多かったのは白内障に対する手術治療でした当院の平均在院日数は1.91日でした。　眼科で扱っている手術、検査など詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　耳鼻咽喉科が対応する疾患の構成は幅広く、内耳・中耳疾患から甲状腺を含めた頭頸腫瘍までを扱っております。詳しくは診療科紹介のページもご覧下さい。

　めまい等の前庭機能障害、急性扁桃炎、突発性難聴、扁桃炎、慢性副鼻腔炎などを多く扱っていました。最も多いめまいの当院平均在院日数は5.78日、平均年齢は70.01歳でした。次いで多い急性扁桃炎の当院平均在院日数は7.81日、平均年齢は42.92歳でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　脳神経内科では、神経（脳／脊髄／末梢神経）および筋疾患を迅速かつ的確に診断・治療しています。CT、MRI、SPECT、頸動脈エコー、脳波、筋電図など神経筋疾患の診断に有用な検査はほぼ全て施行可能です。常に最新の治療方法を行い、治療にあたってはインフォームド・コンセントを重視します。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのはJCS10未満、発症３日以内の脳梗塞症例に対しエダラボン点滴を施行したものでした。当院の平均在院日数は19.59日でした。次いで多かったのは、誤嚥性肺炎に対する治療でした。当科ではパーキンソン病も治療しており、病期の進行に伴う嚥下障害などによる誤嚥性肺炎の患者さんが増加傾向となっています。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　皮膚科領域の疾患を全般にわたって診療しています。重症化しそうな帯状疱疹は入院で抗ウイルス剤点滴を行い、麻酔科と連携し疼痛コントロールも行い、帯状疱疹後神経痛が残らないように努めています。高齢で種々の疾患を合併している患者さんも多いため、他科と連携をとりながら、患者さんが安心して良質の医療を受けられるように心掛けています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのは蜂巣炎に対する治療で、当院の平均在院日数は16.82日、平均年齢63.27歳でした。次いで帯状疱疹の治療で当院の平均在院日数は7.86日でした。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　泌尿器科では、尿路結石症、慢性腎不全の治療（血液透析、腹膜透析等を含む）、前立腺・膀胱・腎癌などの悪性腫瘍に関しても、内視鏡手術や放射線治療、化学療法等集学的治療を行なえる体制を整えています。また、尿流動態検査を駆使し、排尿に関する疾患の治療に力を注いでおり、尿失禁や膀胱瘤等の女性泌尿器科分野の治療も数多く行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　患者数において最も多かったのは、腎・尿路結石に対して、経尿道的結石破砕術（TUL）を行ったものでした。腎・尿路結石の手術療法には、体外衝撃波結石破砕術（ESWL）、経皮的結石破砕術（PNL）、経尿道的結石破砕術（TUL）の３つの方法があり、結石の大きさや部位により最適な治療法を選択しています。次いで多かったのは前立腺癌診断のための生検（検査）入院でした。ほぼ全ての症例で１泊入院となっています。３番目に多かったのは腎盂腎炎や尿路感染症に対する抗生剤治療のための入院でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　当院は秋田県中央地区の結核患者収容・治療施設であり、抗酸菌治療の最前線施設です。睡眠呼吸障害については脳波測定までを含めて診断可能な入院検査施設を整えています。呼吸器一般としては、地域の中核病院として開業医療機関や老人保健施設等と連携のもと、感染症、慢性閉塞症肺疾患、間質性肺疾患、喘息を含めたアレルギー性疾患等々を幅広く診療を行っています。肺の悪性腫瘍に対しては、患者さんの状態に応じて抗癌剤を使用して治療を行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのは誤嚥性肺炎でした。当院の平均在院日数は35.63日、平均年齢は87.43歳と超高齢でした。次いで多かったのは肺癌患者さんの入院治療でした。睡眠時無呼吸症候群に対する検査入院は３番目に多く、当院の平均在院日数は2.0日でした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　循環器内科では種々の心疾患、高血圧、血管疾患などの循環器系疾患を担当しています。当科では全医師が一つのグループとして全ての診療にあたり、ほぼ毎日何かしらのカンファレンスの場を持ち活発な意見交換を行っています。また、急性心筋梗塞に対しては365日24時間、カテーテル治療を行える体制を整えております。心筋シンチグラフィをはじめとする臨床研究にも力をいれており、詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのは心不全に対する治療でした。平均年齢は86.27歳と高齢でした。

※この集計ではＤＰＣ包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　救急医学科は、365日24時間、一般的な風邪等の入院のない救急患者さんから、ICU（集中治療室）と連携し、急性心筋梗塞、心肺停止、心不全、アナフィラキシーショック、大量薬物中毒等の重篤患者さんまであらゆる救急患者の初期診療に対応しています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　何れの症例も患者数10件未満のため表記していません。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　消化器内科では、食べ物が通る消化管（食道、胃、十二指腸、小腸、大腸）や消化管と密接に関係する臓器（肝臓、胆嚢、胆管、膵臓）の病気に対する初期から高度医療に至るまで、高いレベルの診療を目指しています。消化管腫瘍（早期の食道癌、胃癌、小腸癌、大腸癌）に対し、早期発見、早期治療を心がけ診療にあたっています。内視鏡治療が可能な病変を早期に発見し、すべての消化管の病変に対し内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を行っています。 また、出血源が不明な消化管出血や小腸の病変に対しては小腸内視鏡を使用し、全消化管の観察、治療も行って降ります。C型慢性肝炎に対する抗ウイルス剤などの治療も行っており、採血でIL28Bを薬物投与前に測定し、治療抵抗性を確認することで治療に役立てています。また、秋田県肝疾患診療連携拠点病院に指定されており、肝疾患に対する治療も積極的に行っており、定期的に肝臓病教室も開催しています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　最も多かったのは大腸ポリープの切除術入院で、当院の平均在院日数は2.11日でした。次いで多かったのが、胆管結石などによって胆管炎や閉塞性黄疸となった症例に対して胆道ステント留置やドレナージ術を施行したもので、当院の平均在院日数は10.65日でした。以下、不整脈や心不全を合併している患者さんの大腸ポリープ切除術入院、大腸の憩室炎に対する抗生剤治療入院、肝癌や胆管癌肝などにより閉塞性黄疸となった症例に対して胆道ステント留置やドレナージ術を施行したものでした。

※この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　糖尿病・内分泌内科では、糖尿病、脂質異常症および内分泌疾患を主体に診療しています。メタボリックシンドロームとして注目を浴びる疾患ですが、初期には自覚症状が現れないことが多く、治療を怠ると合併症のために生活が損なわれる恐い病気です。検診で異常値を指摘された場合には、早めに適切に治療をすることで、合併症を防ぐことができます。定期的に、看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士と協力して糖尿病教室を開催する等、自己管理を重視した診療を行っています。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　糖尿病は糖尿病性末梢循環不全の有無、年齢が85歳未満か否か、合併症の有無、インスリン注射の使用の有無によって細かくDPC診断群が分かれております。当院で最も多かったのは85歳未満で、インスリン注射を施行するものでした。教育入院、治療目的入院などによって、入院期間は異なります。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　乳腺・内分泌外科は乳腺・甲状腺疾患を担当する診療科です。最新型のマンモグラフィ、MRI装置、リンパ節転移を検索する遺伝子診断装置等での医療を提供しています。病になられた患者さんの気持ちを十分に傾聴し、身体の病気のみならず、心の問題であるスピリチュアルペインにも配慮した医療の提供をスタッフ一同心がけています。乳腺・甲状腺疾患は女性に多い疾患です。受診することをためらうことも多いと思いますが、おかしいなと思ったら迷わず受診してください。詳しくは診療科紹介のホームページをご覧下さい。

　ＤＰＣ診断群の患者さんの78％が乳癌の患者さんで、次いで甲状腺疾患が11％を占めておりました。乳癌のＤＰＣ診断群は手術の術式、使用する抗癌剤の種類などにより細かく分類されています。今回件数として多かったのは手術によるものでした。術前・後の化学療法は、一部を除きほぼ全例外来で行っております。

※患者数が10件未満のものについては“‐（ハイフン）”で表記しています。この集計ではDPC包括対象外の高額薬剤使用、出来高の診断群などの症例は含まれませんので、実際の入院患者数より少ない数値で表されています。

　最も多かった手術は、悪性リンパ腫や白血病など血液の癌に対して抗癌剤を投与するための埋込型カテーテル設置術でした。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　何れも患者数10件未満のため表記していません。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　胆のう結石や胆のう炎などに対する胆のう摘出術は、患者さんに負担の少ない腹腔鏡を使用して行っておりますが、患者さんの状態に応じて開腹手術で行うこともあります。　鼠径ヘルニア手術は網状の人工材料（メッシュ）を用いて鼠径部を補強します。腹腔鏡下の手術が主体で、約４日間の入院です。　癌患者さんの化学療法を行うための埋め込み型カテーテル設置術は、外科で行われることが多いため、数としては3番目に多い結果でした。
　表には出ておりませんが、各種癌、特に肝・胆・膵の癌に対する手術を数多く行っております。

　最も多かった大腿骨骨折の観血的手術では、転院率は40.00％でした。前腕や下腿に対する手術は前腕、下腿それぞれ半々くらいでした。次いで多かったのは大腿骨骨折に対する人工骨頭挿入術でした。

　最も多かった手術は、硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術でした。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　何れも患者数10件未満のため表記していません。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　最も多かったのは開腹による子宮全摘手術で、子宮筋腫や子宮腺筋症などの患者さんに対して施行していました。転院患者はいませんでした。次いで多かったのが子宮頸部、腟部切除術でした。続いて子宮癌に対する子宮悪性腫瘍手術、卵巣のう腫や卵巣良性腫瘍に対する腹腔鏡を用いた子宮附属器腫瘍摘出術で、患者さんの状態によっては開腹による手術となります。

　白内障等により視力が低下した場合に、混濁した水晶体の除去と眼内レンズを挿入する水晶体再建術が殆どを占めます。１泊２日の予定入院で、入院日に手術を行い翌日退院される方が殆どです。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　最も多かったのは慢性扁桃炎に対する扁桃摘出術で、口蓋扁桃を扁桃皮膜に沿って前後の口蓋弓粘膜から剥離摘出するものです。
次いで多かったのが副鼻腔炎に対する副鼻腔手術でした。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　一番多かった手術は、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病等による経口摂取不良な患者さん対する胃瘻造設術でした。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　尿路結石に対する治療として、体外衝撃波破砕術（ESWL）、経皮的結石破砕術（PNL）、経尿道的結石破砕術（TUL）が行われますが、当院の件数としてはTULが最も多く、次いでESWLという結果でした。泌尿器科で２番目に多かった手術は早期の膀胱癌に対して尿道を経由して膀胱鏡を挿入し、腫瘍を観察しながらループ型の電気メスを用いて腫瘍を切除するものでした。末期腎不全患者の人工透析のためのシャント設置やバイパス移植なども多く行っています。

　何れも患者数10件未満のため表記していません。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　経皮的冠動脈ステント留置術は狭心症や心筋梗塞等の患者さんに対して、狭窄病変や閉塞病変に対してステントを用いて拡張する方法です。予定入院での入院期間は４日で、入院翌日に手術を行っています。急性心筋梗塞に対しては24時間365日治療できる体制を整えています。また、不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術も積極的に行っています。

　１番多かった２㎝未満の大腸ポリープや大腸腺腫に対しての内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術では、１泊２日の予定入院で行っています。２番目に多かったのは胆道狭窄や癌に対する一時的な減黄処置、高齢者や手術不能な悪性胆道狭窄の患者さんに対して胆道ステント留置でした。以下、肝細胞癌に対しカテーテルを肝動脈に留置する化学塞栓術、大腸憩室炎等による出血に対する内視鏡下の止血術、２㎝以上の大腸ポリープや大腸腺腫に対しての内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術と続いていました。

　何れも患者数10件未満のため表記していません。

※患者数が10件未満のものについては“-（ハイフン）”で表記しています。

　乳癌に対する手術は大きく分けて乳房温存術と乳房切除術があります。術式は細かく分けられており、患者さんの状態に応じて施行しています。現在は早期発見される方が多くなり、乳房温存術の割合が高いですが、再建を希望される方も増えてきています。乳房温存術の場合はCTやMRIなどを用いて、しこりの広がりを正確に判断し、最小の切除範囲にとどめ、整容性を高める努力を続けています。また、センチネルリンパ節生検を行い、腋の下のリンパ節に転移がなければリンパ節の全切除を回避する、患者さんに優しい検査方法も取り入れています。リンパ節への転移診断は、乳癌の遺伝子を検索するOSNA法で行っており、大きな腫瘍に対しては腫瘍の縮小を目的に術前に化学療法を行い、乳房温存する手術を施行することもあります。乳房温存術が増加しているにもかかわらず、治療のためどうしても乳房全体を切除する必要がある方もいらっしゃいます。