すべての疾病において栄養状態が悪いまま治療を行っても効果が減じてしまったり、褥瘡ができたり、入院期期間が長くなる可能性があります。また、食べ物がうまく飲み込めないことによって誤嚥性肺炎を起こしてしまいます。 NSTとはNutrition Support Team の略語で、入院患者さんの栄養管理を個々の症例・病態に応じて適切に実施する栄養サポートを医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士など多職種が共同で実践するためのチームのことをいいます。 当院では平成17年9月にNSTを設置し、栄養管理を必要とするすべての患者様を対象に栄養状態の改善・治療効果の向上・合併症の予防・在院日数の短縮・医療費の軽減などを目的として活動しています。また、平成29年6月からはNSTの中に嚥下ケアチームも設置し、良好な食事摂取を目指し、口腔ケア・食べる機能の回復・食事形態の改善などを図り、肺炎予防・日常生活の向上につながるよう努めています。 |
1 | 入院患者のスクリーニング |
一般病棟①全入院患者に週1回「低栄養患者スクリーニング」を実施し、低栄養患者を抽出する。 ②主治医により直接介入依頼 ICU③緊急入院すべての患者を対象 |
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2 | カンファレンス・評価・回診 |
・毎週木曜日16時よりカンファレンスと回診 ・栄養状態の評価、栄養療法のプランニング等をNST回診記録入力する。 ・ICU及び主治医からコンサルテーションの場合は24時間以内に回診し、回診記録に入力する。 |
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3 | 委員会・勉強会(嚥下ケアチームと合同で実施) |
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1 | 入院患者のスクリーニング |
全入院患者に看護師が「入院時摂食嚥下スクリーニング」を実施、摂食嚥下障害患者を抽出する。抽出後、看護師が主治医に介入を依頼する。 |
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2 | カンファレンス・評価・回診 |
・患者毎に週1回、カンファレンスと回診 ・嚥下ケアチーム回診記録に嚥下状態の評価と摂食機能療法のプランニングを入力し、摂食機能療法を実施する。 |
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3 | 委員会・勉強会(NSTと合同で実施) |
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当院は日本静脈経腸栄養学会、日本栄養療法推進協議会の「NST稼働施設」に認定されています。
秋田県NST研究会のページはこちらから。 |
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