後期研修プログラム(麻酔科)

1 麻酔科標榜医・認定医取得コース(2年間)

(1) 麻酔科標榜医・認定医とは

 麻酔科標榜医は、国(厚生労働省)が認定する資格で、免許を得た後,麻酔の実施に関して十分な修練を行うことのできる病院において、2年以上専ら麻酔の業務に関する修練を経たものに付与される資格です。
 麻酔科認定医は、日本麻酔科学会が認定する資格で、学会正会員であることと標榜医資格を有することによって取得できます。
 麻酔管理料を算定するに当たっては、麻酔科標榜医の資格が必須になりますが、2年間でまずこの資格を取ることができます。

(2) コースの概要

 1年目前半では、主にASA分類Ⅰ-Ⅱ度の全身麻酔を担当します。気道確保、バッグマスク、気管挿管、硬膜外麻酔、動脈や内頸静脈穿刺などの麻酔科医としての基本的な技術・手技を身につけることに重点を置いて研修します。術前診察も行い、患者の理解度に応じた麻酔の説明ができることをめざします。
 1年目後半では、ASA分類Ⅲ度の患者も担当します。重症度を評価し、それに基づいて適切な麻酔計画を立てられるようにします。手技としては、分離肺換気、気管支ファイバー、経鼻挿管、末梢神経ブロックなどを研修・習得します。1年目終了までは必ず指導医の監督下で全身麻酔を行います。
 2年目では、麻酔科医としての知識と技術が必要とされる症例を積極的に担当するとともに、ICUへ入室する症例での術中管理、術後呼吸・循環管理などにも関与します。また、緊急手術の麻酔を通して総合的な力を身に付けていきます。
学会や研究会セミナーなどへの参加、発表も積極的に行います。

2 麻酔科専門医取得コース(5-6年間)

(1) 麻酔科専門医とは

 麻酔科専門医は、認定医の資格取得後2年以上酔科関連の業務に専従し、麻酔科学会が実施する筆記、口頭、実技試験に合格し、麻酔科関連の十分な知識と技量を有すると認められたものに与えられる資格です。麻酔科医として仕事をしていくに当たっては是非取っておきたい資格です。

(2) コースの概要

 はじめの2年間は、上記の麻酔科標榜医・認定医取得コースに準じた研修を行います。標榜医・認定医取得後は、麻酔科スタッフとしてペインクリニック、集中治療、救急にも関与しますが、関与の程度については各個人の興味の持ち方も勘案して決めます。
 いずれのコースについても、基本的には麻酔科学会の定めた麻酔科医教育ガイドラインに沿って行い、当院の研修のみでそれぞれの資格を取得することができます。しかし、当院における手術症例だけでは不十分だと考えられる開心術や小児外科、脳外科等の麻酔研修については、院外の専門施設でも研修することが望ましいと考えています。これまでは、秋田大学をはじめ、秋田県立脳血管研究センター、岩手医科大学などで研修しています。具体的な研修施設、研修形態および研修時期については、個々の希望を考慮して決定しています。
 また、社会人大学院制度を利用して、当院で働きながら基礎医学教室で勉強し学位を取得することも、積極的に支援しています。
 研修期間中に妊娠、出産を迎える医師に対しては、無理なく研修を継続していけるよう、状況に応じたバックアップ体制を取ります。また、産休、育休後も不安なく復帰できるように最大限の配慮をします。何かをあきらめるのではなく、両立させることをめざしていますので、遠慮なく相談してもらいたいと思います。

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