病理診断科

当院には病理医がいます

患者さんが病院へ来院されますと病院ではそれがどういう病気であるか、また治療が必要かどうか、必要な場合には、どのような治療(例えば手術など)が必要かなどを適切に決定しなければなりません。その過程の中で、“病理医”が決定に大きな役割を果たしています。

病理医は病院を選ぶ上での目安になります

病理医が常勤していること、迅速診断ができること、細胞検査士が常勤していることは病院の質を評価するうえで重要なポイントになります。当院ではすべてこれを満たしています。

病理医の役割

病理医は病理診断を行い治療方針に重要な情報を提供します

当院には病理診断科に所属する病理診断を専門とする医師(病理医)が1名います。病理医は直接患者さんとは接しませんが、患者さんから採取された組織、細胞の一部を顕微鏡を使って調べ、 その結果を主治医の先生に伝えます(病理診断)。それにより患者さんの治療方針に必要な情報を提供しています。具体的には患者さんから採られた細胞や組織の一部を顕微鏡を用いて詳しく調べ、 その結果(病気かどうか、病気ならその種類、良性か悪性か、悪性ならどのくらい進行しているかなど)を報告書としてまとめます。

病理診断は病気の最終診断になります

病理診断は、画像診断と違い直接病変を見ることができるため、しばしば病気の最終診断となります。病理診断は、全身のあらゆる臓器、組織が対象になります。

病理診断の種類

1.生検組織診断
胃や大腸ポリープのように内視鏡で採取されたり、大きな手術なしに病変の一部が採取されることがあり、これを生検といいます。
2.手術で摘出された病変(臓器、組織)の診断
胃癌や大腸癌、乳癌など切除摘出された病変について、その性質はどういうものか、悪性の場合はどの位進行しているのか、どの位性質が悪いのか、手術で全部取り去られているのか、病変が他にはないのか、などを詳しく検討し担当医に報告書の形で伝えています。
3.手術中の迅速診断
手術中に病変部から一部の組織が採取され、それを迅速に(一般には20分程度)組織診断することがあります。これは、一番適切な手術方法を選択するために行うものです。例えば、臓器、病変をどのくらいまで切除するか(例:乳癌で乳房温存できるか、胃を全部取るべきか、一部に留められるかなど)などを迅速診断結果により決定します。
4.細胞診断
組織としてではなく、細胞ひとつひとつを顕微鏡で調べる方法です。組織を直接見るよりは情報量は限られますが、組織診断にない優れた利点があります。まず身体にほとんど傷をつけることはなく病変を簡単に採取することができます(尿、喀痰など)。負担をほとんどかけないので繰り返し検査することができます。細胞診は、組織診とともに病理診断の車の両輪となっています。
細胞診の検体は数が多いため、悪性細胞が有るか無いかをすばやく判断できる細胞検査士(臨床検査技師または衛生検査技師有資格者で資格試験に合格した者)が必要です。細胞検査士がチェックした異常な細胞について細胞診専門医(細胞診断専門試験に合格した医師)がさらに顕微鏡で検討し、最終的には良性か悪性かを診断します。
当院には3名(常勤2名、非常勤1名)の細胞検査士が勤務しています。また当院の病理医は細胞診専門医資格も有しています。

病理医は医療の質の向上に貢献しています

  1. 患者さん一人一人の最適な治療方針を決めるため、病理医は主治医と共に臨床経過や症状、検査所見などと病理組織とを総合的に検討していきます。
  2. 治療が完結した患者さんについて、病理診断を基にそれまでの診断過程を主治医と一緒に再評価します。これにより、より高い診断能力を養うなど、医療の質の向上を図っています。

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