スギ花粉症について

 スギ花粉症は、スギ花粉が原因となって起こる季節性のアレルギー性鼻炎です。症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみ、また喉の痛みやかゆみなどもでてきます。

 発症のしくみとしては、まずスギ花粉が鼻腔内に吸い込まれることから始まります。鼻腔内に入った花粉を体内のガードマンである「抗体」が察知し、「肥満細胞」(体の肥満とは関係ありません)と呼ばれる細胞に情報を伝えます。これに反応して肥満細胞からヒスタミンという物質が放出されるのですが、このヒスタミンがくしゃみ、鼻水などの症状の原因になります。

 誰でも花粉症になるわけではなく、花粉と結びつく抗体の多い人が発症しやすいと考えられています。また今は抗体がなくても、花粉に曝(さら)されることで徐々に体の中に抗体が増えてくる可能性があるので安心はできません。この抗体は血液検査をすることで濃度の測定ができます。

 治療方法は秋田県の場合、スギ花粉の飛散量があまり多くなく、重症例も少ないため、薬物による治療が中心になっています。主に使われているのは、予防、初期治療用の経口抗アレルギー剤(ヒスタミンを抑える成分が入った内服薬)と症状が強くなってからの治療薬である経口ステロイド剤です。また、それらの点鼻薬や点眼薬を併用することもあります。

 抗アレルギー剤の効果が出るまでに2〜14日間かかりますので、スギ花粉が飛び始める前に医療機関を受診し、早めに服用を開始すると症状が軽くてすみます。

 秋田県では例年3月中旬から4月にかけてがスギ花粉の飛散時期です。スギ花粉症を防ぐには、何といっても花粉から回避するのが一番です。この期間はテレビやラジオの花粉情報を参考にしながら、飛散量の多い日は外出を控えるなどの注意が必要です。
 

市立秋田総合病院 耳鼻咽喉科長 工藤和夫

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