子宮頸がん予防ワクチン(ヒトパピローマウイルス感染予防接種)について

★子宮頸がんとは
 子宮頚部に発生する悪性腫瘍で、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染がその主な発生原因となっています。多くの場合、HPVに感染しても自然に排出され、検出されなくなりますが、一部が持続感染し、数年から数十年の期間で前がん病変を経て子宮頸がんを発症します。我が国では年間1万人程度の新規発症と3000人程度の死亡原因となっています。

 

★ヒトパピローマウイルス(HPV)とは
 HPVは人にとって特殊なウイルスではなく、多くの人が感染し、その型(タイプ)により、様々な疾病の原因となっています。150種類以上の遺伝子型のあるHPVの中でも特徴的な型が、子宮頸がんの約50-70%の原因となっているHPV16型および18型です。子宮頸がんへ進展する型はこれだけではありませんが、この2種類の型が多く検出されています。また、外性器にいぼを生じる尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因となる、HPV6型および11型も広く知られています。an>

 

★ワクチンの概要
 現在国内で接種できるHPVワクチンは、HPV16型および18型に対する抗原を含んでいる2価ワクチン(サーバリックス®)とさらにHPV6型および11型が加わった4価ワクチン(ガーダシル®)、さらに5種類の子宮頸がんの原因となるHPV型の加わった9価ワクチン(シルガード9®)があります。ただし、このうちで定期接種(公費補助対象)となっているのはサーバリックスとガーダシルで、その対象は小学6年生から高校1年生の女子となっています。ガーダシルについては任意接種ではありますが男子も対象になります。詳細は以下の表を参照ください。

価格
ワクチン名
定期接種(対象)
または任意接種
予防する疾病およびHPV型
 
対象
 
2価
サーバリックス
定期接種
(小6~高1女子)
子宮頸がん(16、18型)
 
9歳以上の女子
 
4価
ガーダシル
定期接種
(小6~高1女子)
子宮頸がん(16、18型)
肛門癌、尖圭コンジローマ(6、11型)
9歳以上の男女
 
9価
シルガード9
任意接種
 
子宮頸がん(16、18、31、33、45、52、58型)
尖圭コンジローマ(6、11型)
9歳以上の女子
 

 *過去の積極的勧奨の有無から公費の補助対象にばらつきがある可能性があります。詳細についてはお住まいの市町村にお問い合わせください。
 *当院では公費対象である定期接種のサーバリックスおよびガーダシルの接種を行っており、シルガード9については現在取り扱っておりません。

 

★主な副反応について
 このワクチンはすべて筋注での投与になります。主な副反応としては、発熱や局所反応(疼痛、発赤、腫脹など)が知られています。またワクチン接種後に注射による痛みや心因性反応等による意識障害が出現することがあります。接種後に特に症状がなくとも、30分程度は院内でお休みいただいてからお帰りくださいますようお願いいたします。
 稀に報告される重い副反応として、アナフィラキシー様症状(ショック症状、蕁麻疹、呼吸困難など)、ギランバレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎がありますが、このワクチンに特有のものではありません。
 以前HPVワクチン接種後の不随意運動などの機能性身体症状が取り上げられ、センセーショナルに報道されましたが、その後の大規模調査により、「ワクチン接種の有無により同症状の発現に差がない」ことが報告され、因果関係を認めなかったという結論が出ています。
参考)Suzuki, S. & Hosono, A. (2018). No association between HPV vaccine and reported post-vaccination symptoms in Japanese young women: results of the Nagoya study. Papillomavirus Research, 5, 96-103.

 

★予防接種の受け方
・サーバリックス(2価):1か月の間隔をおいて2回接種したのち、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目の接種を行う。
・ガーダシル(4価):2か月の間隔をおいて2回接種したのち、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目の接種を行う。
例)サーバリックス:4月、5月、10月  ガーダシル:4月、6月、10月
*諸事情により投与間隔がずれてしまう場合は、各種製剤により追加接種方法が異なるため医師に相談ください。
 当院では高校1年生までを小児科、高校2年生からを産婦人科にて受け付けています。予約方法、接種日、費用については以下の表を参照ください。

対象 高校1年生まで 高校2年生以上
接種場所 小児科外来 産婦人科外来
接種日、時間
 
毎週金曜日(第3金曜日除く)
午後1時30分から午後1時45分
平日1日2-3件程度
午前9時00分から11時00分
予防方法
 
直接小児科外来へ申し込み
 
事前受診が必要なため、電話予約センターから
産婦人科受診の予約をお願いします。
費用
 
秋田市在住の対象年齢内のかたは無料
 
サーバリックス、ガーダシルいずれも
1回16,500円(税込)×3回 合計で49,500円(税込)

 *電話予約センター:018-867-7489 受付時間;平日、午前8時30分から午後3時30分
 *予約の際は、ご希望のワクチン名をお伝えください。希望がない場合は、ガーダシルを接種します。

前のページへ戻る

ページ上部へ戻る